土地の売却を検討されている方で、地中埋設物という言葉は聞いたことありませんか？
埋設物は目に見えるものではないため、土地を売却した後からトラブルになる可能性もあるのです。
今回は、そのような地中埋設物とはいったいどのようなものか、また調査方法や撤去方法もあわせてご紹介します。
土地を売却する際に注意すべき地中埋設物とはなにか
売却する土地の地中に埋まっている不要物を地中埋設物と呼びます。
産業廃棄物に対する規制が今と比べて厳しくない時代には、建物を解体した業者が建築資材をそのまま地中に埋め戻しているケースがありました。
埋め戻された埋設物は不要物になります。
地中埋設物は具体的には、以下のような埋設物が考えられます。
●井戸
●浄化槽
●建設廃材
これらのほかに、コンクリート片も地中埋設物と考えられます。
土地売却前に地中埋設物の調査をする理由と方法とは
地中埋設物がある状態だと、建物を建てようとしたときに支障が出る場合があります。
そのため地中埋設物は土地の瑕疵となるのです。
買主とのトラブルを避けるためには、売主が土地の売却前に地中埋設物の調査をおこないましょう。
埋設物の調査は、まず地歴調査をして過去にどんな用途で使われていたか確認します。
ここで、地中埋設物がある可能性が高い土地だと判断すれば、次の調査に進むのです。
埋設物や空洞の有無は地中レーダーを使って調査します。
土地の広さにもよりますが、約10～15万円の費用が必要でしょう。
地中埋設物がある可能性が高い、と地中レーダーで判断できれば、さらにボーリング調査に進みます。
ボーリングマシンを使って地面に穴をあけます。
そのあとに鉄の部品を挿入し、ハンマーによる打撃を何度要したかで地盤の強度を測定します。
ボーリング調査は約30万円の費用がかかりますが、簡易式なら約10万円の費用でおこなえるでしょう。
土地の売却前におこなう地中埋設物の撤去の方法とは
地中埋設物で多い埋設物は、瓦やコンクリート片などです。
基本的にこれらの地中埋設物は、重機で掘り起こして撤去します。
埋設物を廃棄するには、産業廃棄物処理場に持っていく必要があるので注意してください。
地中深くまで打ち込まれている基礎杭が多く、撤去するには多額の費用がかかります。
そのため一般的には、基礎杭に関して地表から1.5mのところで杭をカットしておき、残りはそのままにしておきます。
水道管に関しては、どこに埋設されているか把握しておきましょう。
水道管の工事は売主が負担するのが一般的なので、通っていない場合は水道工事が必要です。
まとめ
今回は、土地の地中埋設物とはなにかについてご紹介しました。
土地を売却するときには、地中に埋設物がないかどうか確認しておかないと、あとで買主とトラブルになる可能性があるので注意してください。
自身の土地の状態がわからない場合は、地歴を確認してから地中埋設物がありそうか確認してみると良いでしょう。
私たちカドヤ不動産は、東京都大田区、品川区、大森を中心に多数の売買物件、賃貸物件を取り扱っております。
売買物件や賃貸物件をお探しの方、お部屋を貸したいオーナー様、老後の資産運用、相続に関するお問合せも、お気軽にご相談ください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓
