賃貸物件の畳交換はだれが費用を負担する?修繕方法と費用相場をご紹介
生活に安らぎを与えてくれる畳を長く使用するには、定期的なお手入れが必要です。
賃貸物件に暮らしていると、入居や退去のタイミングで畳の交換を頼まれることも珍しくありません。
そこで今回は、賃貸物件への入居を検討されている方に向けて、畳の交換や修繕方法、費用負担などについてご紹介します。
賃貸物件に暮らすなら知っておきたい畳の修繕方法
畳を長くきれいに使用するためには、日頃のお手入れが重要です。
雑巾で拭くときは固く絞ってから拭くことや、掃除機をかけるときは目に沿ってかけることを心がけましょう。
また、コルクマットやジョイントマットを敷いておくことで、傷を防ぐだけでなく防音や断熱効果も期待できます。
それでも畳が傷ついてしまった場合には、傷の範囲や畳の傷み具合に応じて、「裏返し」「表替え」「畳替え」の3種類の方法で修繕します。
裏返しとは、ござの部分をはがして内側を表面として貼りかえる方法で、簡単な汚れや傷みに有効な方法です。
表替えは畳表のみを新品に交換する方法で、畳替えは畳そのものを新品にする方法のことをいいます。
傷や汚れが畳の芯にあたる畳床にまで及んでいるか、表面だけ交換すれば問題がないものかなど、状況に応じて修繕方法は異なります。
賃貸物件の畳交換費用は貸主負担?借主負担?
入居や退去のタイミングで畳を交換する場合は、基本的に貸主側がその費用を負担します。
入居中に畳の交換をするときは、賃貸借契約書内に「借主が支払う」などの取り決めがない限り、大家さんや管理会社が支払うと考えて良いでしょう。
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」でも、次の入居者を確保する目的でおこなう修繕は貸主負担が原則であるとしています。
ただし、タバコの火の不始末で焦がしてしまった、飲み物をこぼしてしみになってしまったなど、借主側に原因がある場合は借主が費用を負担することもあるため注意が必要です。
賃貸物件の畳を交換するのにかかる費用
もしも借主負担で畳を交換することになった場合、その費用の目安は次のとおりです。
●畳の表替えし(1畳):4,000円から9,000円
●畳の裏返し(1畳):4,000円から6,000円
●畳替え(1畳):1万円から5万円
畳替えの費用は、交換する畳の品質により大きく異なります。
なお、畳の修繕費用が借主負担となったとき、どこまでが借主負担の範囲になるのかという点にはとくに注意が必要です。
たとえば6畳の部屋のうち1畳にジュースをこぼしてしみをつくってしまったとき、借主負担が1畳なのか6畳なのかは修繕前に必ず確認しましょう。
国土交通省のガイドラインによると、「原則1枚単位。毀損などが複数枚にわたる場合は、その枚数(裏返しか表替えかは毀損の程度による)」とされています。
つまり、上記例でいうと、借主の負担は1畳のみになります。
まとめ
今回は、賃貸物件への入居を検討されている方に向けて、畳の交換や修繕方法、費用負担などについてご紹介しました。
畳の修繕方法や費用負担についてあらかじめ理解しておくことで、トラブルを避けることにつながります。
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